【ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団】公式アートブックの構成と感想

書籍
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今回は少し趣向を変えて、『ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団』の公式アートブックについての感想を書いていきます。

本書はアートブックながら、ストーリー設定や開発時の裏話など、世界観を深堀りできる記載も含まれていて、つい2周目をプレイしたくなるほどの内容となっていました。ゲームの美しいイラストを眺めたい方や、シナリオが好きで考察や設定資料を読みたい方には特におすすめできるものでした。

ただし、このアートブックはネタバレ満載で、クリアした方に向けたものであるので、クリア後に見るのを強く推奨します。

ゲーム本編の評価は以下の記事で詳しく書いていますが、このアートブックを買うほどガレリアにハマった、ということだけはお伝えしておきますね。

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公式アートブックの構成

『ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団 公式アートブック』は一二三書房さんから出版されており、なんと300ページを超える大ボリュームのイラスト集です。価格は4180円。構成は以下のようになっています。

序文の挨拶1ページ
アートギャラリー(販促用イラストなど)約25ページ
登場キャラクターのイラスト約60ページ
ファセットのイラスト約140ページ
敵モンスターのイラスト約40ページ
背景画像のイラスト約30ページ
エンディング関連のイラスト7ページ
泉達也氏、Q&A形式のインタビュー13ページ
原田たけひと氏、イラスト付き一言コメント1ページ

登場キャラクターやエンディングに関するイラストパートでは、各キャラクターやシチュエーションについて、ディレクターの泉達也氏が多くのコメントを寄せており、ゲームをさらに深く楽しむための裏話などが多数掲載されています。

また、巻末にはQ&A形式のインタビューもあり、制作の裏側やこだわり、反省などについて知ることができるので、ファンにはたまらない内容ですね。

アートブックの感想 特に良かったポイント

お気に入りゲームのイラスト集としての魅力

まず最初にお伝えしたいのは、『ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団』のイラスト集として、ボリュームも質も申し分ない内容だということです。

原田たけひと氏によるイラストは、可愛らしいキャラも、禍々しい敵モンスターも、どれも圧巻のクオリティで描かれており、本当に素晴らしい出来栄えだなと感心しました。彼が描いた登場キャラや背景などを見るだけで、ゲームをプレイしていた当時のさまざまな感情が一気に蘇ってきて、これだけでも「買ってよかったな」と思わせる力がありました。

ファミュゥシーカーのデフォルメ絵。かわいすぎる

特に驚いたのはファセット(職業)関連のイラストで、各ファセットの色違いバージョンまでしっかりと網羅されており、さらにデフォルメ絵まで掲載されているため、ページ数が膨大なものになっています。とにかく凄い。

正直なところ、これまでどんなに気に入ったゲームがあってもイラスト集を買うことはなかったのですが(逆に設定資料集は大好きで、たまに買っています)、このアートブックのクオリティを見ると、本当に好きなゲームであれば、今後もアートブックを購入するのもありだなと思いましたね。

要所要所にある泉達也氏のコメント

個人的に、世界観やキャラクター設定を読むのが好きなので、このアートブックに掲載されているディレクターの泉達也氏のコメントは特に楽しめました。キャラクターの背景やエンディングの補足説明、絵柄が決まるまでの原田たけひと氏とのやり取りなど、アートブックの隅々まで読み尽くしたくなるようなコメントが掲載されています。

そもそもこのアートブックを買う決めてとなったのが、「ディレクターズコメントが載っている」ことだったので、その期待通りの充実した内容で、非常に満足しました。

本来はゲーム内で説明すべきものということは承知の上で、デザインやストーリーの設定、裏話についてもできる限り記しております。

Director’s Comment ご挨拶 より

この一文が示すように、本来はゲーム内での説明が欲しかったのはその通りで、ディレクター自身もゲーム内で語れなかった設定について世に出すべきかどうか葛藤があったようですが、それでもアートブックという形で補完してくれたことに感謝しかありません。

もちろん、アートブックのメインはイラストですし、全てのイラストにコメントがついているわけではありません。しかし、『ガレリアの地下迷宮』のファンにとっては、これらのコメントはゲーム世界を深く理解する貴重な情報となっており、ゲームの魅力をさらに引き上げる内容だったと思います。

エンディングのイラスト

泉達也氏の見解とともに、エンディングのイラストが紹介されています。この章はページ数こそ少ないものの、イラストを見るとゲームクリア時の感動が蘇り、「やっぱり良いエンディングだったな」と改めて思い返しましたね。

特にグランドフィナーレの一枚絵はとても好きで、物語のクライマックスに至る過程とそこに秘められた感情を思い起こさせ、今でも心が揺さぶられます。

また、別の一枚絵では、ある有名画家のとある絵画をモチーフにしているという話もあり、少し驚きました。調べてみると確かにそう見えて、ちょっと面白かったです。

Q&A形式インタビューでの設定

計66個もの質問に泉達也氏が答えるこのパートでは、エンディング後のラストダンジョンについて、エンディング後のナチルやユリィカはどうなったのか、キットカットに関する設定、中盤ダンジョンのすかすか具合など、クリアした多くの方が気になっている内容の補足があり、満足度が非常に高い内容となっています。

ごく一部の質問をピックアップしておきます。

  • ヒロインを二人にした理由は?
  • 「不可」のデザインについて
  • ルフ魔女との比較における、中盤と終盤の強敵について
  • グラン・カテドラルはなぜこうなったのか?
  • トゥルーエンドの意味
  • 「血溜りのスカーレット」はどんな魔女?
  • ファンに向けてメッセージ

公式アートブック購入の注意点

基本的に、本書はゲーム本編が好きな方が購入するものだと思いますので、特に大きな注意点はありませんが、いくつか挙げておきます。

冒頭で述べたとおり、このアートブックにはネタバレ満載が満載です!クリア前に見ると、物語の楽しみが半減してしまうと思うので、クリア後に見ることを強くおすすめします。ゲームプレイ途中で家に届いてしまっても、誘惑に負けず表紙を眺めるだけにしておきましょう。見るのはクリア後のお楽しみです。

あとは、あくまでイラスト集であり、攻略情報やダンジョンの全体図などは含まれていません。そのため、攻略に役立つものを期待している方はご注意ください。あくまでも、設定イラスト集にちょっとした裏話が中心です。

その裏話も、全ページにびっしり記載があるわけではありません。基本はイラスト集だということをお忘れなく。イラストにほとんど興味なく、裏話や設定に関する情報のみが知りたいという場合、メインコンテンツではないそれに4000円を払えるのかどうかはしっかりと考えましょう。

最後に

このアートブックを買ってよかったなという思いと同時に、ここで読んだ設定などを改めて見返すためにも、2周目を遊びたくなる内容でした。『ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団』が大好きで、「綺麗なイラストを楽しみたい、イラスト集を手元に置いておきたい」という方、「シナリオや世界観についてのちょっとした設定資料を見たい」という方、ゲームクリアしてまだその世界にどっぷりと浸かっていたい方、そんな方にはおすすめの公式アートブックだと思います。

泉達也氏が日本一ソフトウェアを退社されたということで、「地下迷宮と魔女ノ旅団」の直接的な続編はあまり期待できない状況だと思います(「魔女と百騎兵2」のように氏が関わっていない模倣はあるかもですが…)。それを考えると、彼の日本一ソフトウェアでの最後の代表作のアートブックを手元に置いておくのは良いかもしれません。

あとは、泉達也氏がディレクションやシナリオその他諸々を担当しているため彼の作品だと認識されがちですが、そうではなく「開発陣みんなで作り上げた作品だ」ということを本書中でも述べていました。これは常に意識しておくべきことだなと思います。開発陣のみなさん、ガレ魔女を世に送り出してくれてありがとうございます。泉氏にも日本一ソフトウェアの開発陣にも、また素晴らしい作品を世に送り出してくれることを期待しています。

『ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団』の評価・レビュー記事は以下に

『ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団 公式アートブック』出版元の一二三書房さんのサイトは以下に

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