2021年8月にSteamで発売された防衛型2Dシューティングゲームである「溶鉄のマルフーシャ」の評価・レビュー記事です。作者はhinyari9氏となります。
シンプルな防衛型シューティングでありますが、ドット絵で描かれるキャラクターの可愛いさ・退廃的な雰囲気の良さ・低価格と揃っており隠れた人気作となっています。
2023年1月時点でのSteam販売価格は790円、セールでは500~600円代となることが多いです。
(2023/4/1追記)なんと2023年4月6日にニンテンドースイッチ、PS4/PS5、XBoxにて販売が開始されることが決定しました!これでPCを持っていない人でもプレイできるようになります。販売価格は1180円となります。
溶鉄のマルフーシャの良かった点 簡易まとめ
良かった点
- 可愛いドット絵アニメーションとキャラクター達
- 退廃的な雰囲気の世界観
- コストパフォーマンスの良さ
- メインモードクリア後も遊べるチャレンジモード
- 小ネタの効いた税金システム
溶鉄のマルフーシャのゲーム概要
2.5Dのドット絵で描かれたディストピア世界で
国境の門を守る衛兵の少女マルフーシャとなり、迫りくる敵から門を防衛します。次第に手強くなる敵に備え、税金控除で少ない給与の手取りから
溶鉄のマルフーシャ Steam販売ページより
カードを購入し、キャラクターを強化しましょう。
ジャンルは2.5D防衛型シューティングゲーム。メインモードは画面右から襲い来る敵を倒し基地の「門」を防衛するステージ型のシミュレーションゲームパートと、合間に少し物語パートが挟まる形でゲームが進んでいきます。
バトルパート:シューティング自体は、マウスクリックとキーボードでの左右移動がメインとなり誰でもプレイしやすい操作性となってます。
ステージクリア後の強化パート:ステージクリアでお金が獲得でき、クリア後にはランダムに表れる3枚の選択肢の中から武器やステータス向上アイテムを購入しキャラクターを強化していきます。同様にお金で仲間を1人雇えるため序中盤はお金がとても重要。税金に苦しみながら貯めていきましょう。
キャラクターの強化を繰り返しながら、だんだん強くなる敵を倒していきゲームクリアを目指します。
良かった点
可愛いドット絵アニメーションとキャラクター達
ドット絵で描かれるキャラクターがみな可愛くて良いですね。キャラクターも仲間になる人も含めると8人用意されており、それぞれに特徴ある仲間となっています。
ステージの合間に部屋にいる主人公たちが出てきますが、仲間ごとに異なる行動をとっておりそれもまた可愛くて全ての仲間の行動を確認したくなりました。
退廃的な雰囲気の世界観
戦争が絶えない独裁国家を思わせる退廃的な世界で門を守るお仕事に就くことになる主人公。軍人が来てお仕事を言い渡されます。
かわいいキャラにそぐわず割りと救いようのない世界観ですが、戦わなければならない感じが出ていて良かったなと思います。
ステージの幕間で会話が挟まり物語が少しずつ進行していきます。
ストーリーが長々とある訳では無いですが、世界観をきちんと作りつつプレイヤーに解釈の余地を残す感じの描き方でポイントが高かったです。
コストパフォーマンスの良さ
コストパフォーマンスの良さも本作の良いポイントとして挙げられます。セールで買えば500円程度。1週1時間弱で何周も遊んだので、総プレイ時間としてはそこそこ遊べました。
世の中には数百円で何十時間も遊べるバケモノのようなゲームもあるため、「コスパ最強!」というほどではありませんが、ハマればそれこそ10時間以上遊べるものとなっています。
わたしはお酒を飲んだ時のお供のゲームとしてちょこちょこと楽しむことができました。
メインモードクリア後も遊べるチャレンジモード
メインモードクリア後の要素として用意されているのがチャレンジモード。
メインモードで仲間として出てきたキャラクター達が自キャラとして使用でき、少しずつ難易度が上がるステージをゲームオーバーになるまで挑戦できます。
どのキャラクターを操作するかで特性が全く違ってくるため、色々なキャラを使ってやり込むことができるようになっています。例えば全ての銃が散弾になるキャラや、攻撃性能は抜群だが移動が遅いキャラなど。
メインモードとはまた違った楽しさがあるため、何周もやることが出来なかなか良いやり込み要素だったと思います。
小ネタの効いた税金システム
門を守る「お仕事」なので当然お給料が支給され、給料を貯めて武器や強化アイテムや補助アイテムを買うことになります。
ですが、ここは独裁国家。当然のように重税です。画像のお給料では19Gが支給されますが諸々引かれて手元に残るのは4Gのみ。活躍に応じてどんどん給料も上がっていきますが、それに伴い数々の税金もうなぎ昇りに増加していきます。なんと世知辛い世の中。見につまされますね。
門に襲いかかる敵と戦いながら、税金とも戦わなければならないというちょっとシュールな小ネタが効いていて割と好きな要素でした。
その他の要素
シューティングゲームとしてのシンプルさ
タワーディフェンスシューティングゲームとしては、「左右の移動」、「マウスカーソルによる照準移動」、「マウスクリックによる射撃」、「バリケードなどの特殊アイテムの使用」が操作のほとんどであり、構成としては非常にシンプルにまとめられていました。
その分、敵の攻撃がだんだん厳しくなっていったり、使える武装が解放されていったりという要素で、短時間のプレイの中でもできるだけマンネリさせないような工夫が見られました。
ただ、複雑な操作であったり、敵の攻撃を避けて避けて倒すといったアクション性はあまり要求されず、自キャラの強化を繰り返してどれだけ安定して勝ち続けるかということに注力するようなゲーム性となっています。
アクションが苦手な人でも問題なく遊べる難易度となっていますが、複雑さや派手なアクション性を求めるユーザーにとっては物足りなさが残る作品になる可能性があります。
自分の好みに合うかどうかは買う前に確認しておきましょう。
溶鉄のマルフーシャのレビュー・評価 まとめ
私の評価をまとめると、
- 可愛いドット絵アニメーションとキャラクターに退廃的な世界観の良さ
- チャレンジモードもありクリア後もそこそこ遊べるコスパの良さ
- シンプルで誰でもクリアできるタワーディフェンス型シューティングゲーム
となります。
可愛いキャラと世界観に浸りながら隙間時間に遊ぶのに相性が良く、なかなか良いゲームでした。クリア後のチャレンジモードで気になる仲間を操作することができたのもポイントが高かったです。
セールしていなくても安いので気になった人は是非プレイしてみて下さい!
コメント